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2008年12月02日(火)
稲城駅
期間:11月15日~11月30日
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稲城にイノシシが住む森があるのをご存知でしょうか。
多摩地区にある在日米軍の施設といえば横田基地がよく知られていますが、この記事で紹介するのは、稲城市と多摩市にまたがる「米軍多摩サービス補助施設(Tama Service Annex)」です。約195万平米の敷地に、キャンプ場・ゴルフ場・ロッジ・乗馬施設などがあり、米軍で働く方々の余暇施設として使われています。 ここは太平洋戦争終了まで日本軍が火薬工場として使っていた場所ですが、戦後米軍に使用されるようになり、弾薬庫から余暇施設に転用されて今日に至っています。イベントがある時以外、普段は一般市民の入場は全くできません。 昨年幸運にも中を見せていただく機会に恵まれたのですが、キャンプサイトとして使われているエリアには、常緑広葉樹が主体の鬱蒼とした森が残されています。職員の方の話によれば、なんと野生のイノシシやキツネも敷地内で目撃されているそうです。 また、半地下式の貯蔵庫や物資を運んだ巨大エレベーターの残骸、火薬工場の爆発事故拡大を防ぐために掘られたトンネルなど、戦時中の施設の跡も随所に見られ、英語の解説版も設置されていました。 山ひとつ隔てた多摩ニュータウンエリアとは全くの別世界が広がっており、歴史を物語る場所として、あるいは自然観察のフィールドとして、たいへん貴重な場所になっているのです。 ここでは毎年1回、日米交流のお祭りとして「稲城フェスティバル」が開かれています。稲城市の広報紙によれば今年は7月29日(日)です。野外ステージでの市民バンド演奏があり、アメリカ気分を満喫できる飲食コーナーが出ます。誰でも入場できるのですが、2年前に私が行った時には森の奥への道は立入禁止でした。 この他に昨年秋から、稲城市役所の企画で「散策会」が開催されています。森の奥までガイドツアーで連れて行ってもらえるのですが、こちらは稲城市民限定でしかも申し込み手続きがたいへん複雑です。 米軍が使用していることでこれまで市民の利用が制限され、それ故に半世紀以上も保存されてきた貴重な自然と歴史のスポット。もう少しだけ周辺市民が気軽に、四季それぞれ1回づつぐらいは入場できる身近な場所になってくれるよう、期待したいと思います。 掲載日付:2007/07/16
沿線ライター:やまみち あゆむさん
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